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2010年12月 5日 (日)

フィンケ監督退任のメッセージ

少なくともすべての関係者にしてみれば、こういう結果になったことには大きな驚きはなかったと思う。少なくともピッチの上ではとても優れた仕事がなされていたと思うし、チームは一丸となって戦っている。

ただし、クラブが今後、違う考えでチーム作りを進めていきたい、そして将来に関しても違う方針で仕事を進めたいのであれば、そのことについて話し合いをしなければならない。ここ数ヶ月間にわたって、さまざまな議論がかわされてきたが、多くのことを共有できないという状態ならば、無理やり一緒に仕事を続ける必要はない。それならばお互いに別の道を歩むことになるのだ。

私たちは目標を達成するために、チームの改革という旅に出た。プレースタイルを変えなくてはいけなかった。それから世代交代を進めなければならなかった。
このようなピッチの上での改革を進めるためには、監督がエンジンとなってチームを引っ張らなければならないのだ。監督自身が練習によってプレースタイルを変えていったり、選手たちにさまざまなことを教えていったり、仕事を進めていかなければいけないのだ。

そして、蒸気機関車があるとする。蒸気機関車が力強く進んでいくためには何度も何度も石炭を入れなければならない。そして蒸気機関車が前進していこうという段階で後ろからそれまで運ばれてきた石炭が徐々に入ってこなくなってきた、石炭が少なくなってきた。そういう状態ならば、石炭を運んでくる人と一緒にさまざまなことを話し合わなければならない。

そして、ここ数ヶ月間の動きを見ていても分かるように、クラブは今後、違う方針でチーム作りを進めていきたいのだ。もし、共有できることがあまり多くない、もしくは今後違う方針で仕事をしたいのであれば、別々の道を歩むということになる。これはプロのサッカー業界ではよくあることだ。サッカーではすべての人間が、同じ方向を向かない限り、ない限り、成功をおさめることはできない。
そして、いくつかのことについて違う考えを持っているにもかかわらず、無理やり強制的に契約を延長するのは馬鹿げたことだ。それならば、しっかりと決断をして、お互いに別の道を歩むべきだ。そして、お互いにポジティブな関係を保ちながら別れるべきだ。片側の人間に対して「これは良かったが、これは良くなかった、これが悪かった」と後々言うのは良くないことだ。大切なのはポジティブな関係を築いたまま、別の道を歩み始めることだ。そういう考えを持って私はここを去りたい。ポジティブな意見を持ちながら。

何度も何度も私がここにきてから、あちらこちらで人事の異動があったことは、皆さんもご存じのはずだ。このようなさまざまなゴタゴタがあったにもかかわらず、私たちは依頼されたことをしっかりとやってきた。

ここ2年間、新戦力を獲得するような資金はなかったし、それぞれの選手の契約状況にもリスペクトしなければならなかった。このような状況の中で、私たちは徐々にだが、チームを改革していった。今、ピッチの上で躍動的に動いている選手たちを見て欲しい。一丸となって戦うチームができ上がっている。し戦うチームができ上がっている。しかも、とても将来性のある選手たちがたくさん集まってきている。なので、私はとてもポジティブな姿勢を持って、ここを去ることにしたい。とても興味深い経験と思い出をここで作ることになった。

しかし、今、このクラブが置かれているような状況で、私が無理やりここで仕事を続けるというのは正しいことではなかった。なぜならば、さまざまなことについて全く違う考えが生まれているからだ。私は次も必ずどこか外国で仕事をすることになるだろう。まだどこで仕事をするかは決まっていない。でも、外国での仕事にはとても興味深いものがあるし、私に大きな楽しみと喜びを与えてくれた。ただし、その外国で仕事をするときに、英語、フランス語、ドイツ語が通用するような国だと仕事がしやすいものになる。

やはり言葉というのはとても大切な要素だから。例えば、練習中にぱっと一言、選手が何か言ったときに、私はすべて理解することができない。(通訳でもある)雅輝コーチが近くにいれば、すぐに訳せる。でも、いなかった場合はそれをすぐに訳すこともできないわけだし。そういう意味では小さなハンディキャップであることは間違いなかった。そして、さまざまな移籍のことについても話をするときには、ぱっと電話で直接GMもしくは直接社長とすぐに話をしたいときもあるのだ。そういうことはここではできない。言葉の問題があるから。

それから一人の記者の方が、信じられないような、事実ではない報道をしたとき。私は直接、その人間に携帯で電話をかけたかった。直接話をしたかった。たくさんの誤解によって間違った記事が山ほど生まれていた。それを私は直接その記者と話をしたかった。直接話し合って議論し合えば、多くの誤解がなくなっていく。そういうものだ。これはあくまで根本的なことだが、日本語というのはヨーロッパの言語と全く違うわけだから。そういう意味では、私の妻がここ2年間で一生懸命に日本語を勉強し、少なくとも日常会話で彼女はあまり大きな問題なく話し合いをすることができている。素晴らしいことだと思う。

それから一つはっきりと大切なことを言わなければならない。きょうの練習を皆さんもご覧になったと思う。私がここにきたときの、最初の数週間のゲーム形式での練習のときの質の低さと、今の質を比較すれば、本当に選手たちは成長したなと思う。そのことに関しては私自身も満足している。確かに不幸な件もあったし、とてもたくさんの主力級のケガ人が出たこともあって結果がなかなかでなかった。それは、私は今でもとても悔やんでいる。でも、こういう形でチームが成長して、本当の意味での優れたサッカーができるようになった。このことに関して、チームは飛躍的な成長を成し遂げたと思う。

最後になるが、私自身は今回、このような決断をして本当に良かったと思う。私は全く後悔していない。なぜならば、クラブの方とも色々なことについて話し合いをしてきたが、彼らは今後、違う方針でこのチーム作りを進めていきたいとはっきりと言っている。共有することがあまりないのであれば、無理やり一緒に仕事を続けていく必要はない。私はとても良い気持ち、ポジティブな思い出を持って、またこの国を去ることになる。でも、今、人がいなくなるときに、無理やりに「この練習の内容が良くなかった」などと色々なことについて批判的なことは語らないほうが良い。お互いにそのようなことを公の場で語るのではなく、しっかりとポジティブな印象だけを持って、ここでの共同作業を終わりにしたい。

ただし一つだけ、私が謝らなければいけないことがある。それは多くのサポーターの方に対してだ。ここ数週間にわたり、私はたくさんの手紙を頂いた。その中では「あなたは私たちサポーターと一緒に約束をしたじゃないですか。長い旅に出ると言っていましたよね」。そのような内容のメッセージを頂いていた。彼らに対して、私はとても申し訳なく思っている。最終的にこのような形になり、別々の道を歩むことになってしまった。しかし、これはサッカー界ではよくあることだ。私がいなくなることによって喜ぶサポーターもいるだろう。ただし、同時に私がいなくなることによって非常に残念がる、もしくは悲むサポーターも大勢いることを私は聞いているし、実際にとてもたくさんのお手紙などを頂いている。これが、私がここで言いたかったことだ。

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