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January 23, 2006

国家の品格

「国家の品格」
 藤原正彦
 新潮新書


今とても売れています。

「すべての先進国では社会の荒廃が進んでいる。その原因は、近代のイデオロギーの根幹をなす近代合理精神が限界に達したからだ」

たしかに日本は長いデフレを脱却し、好景気に向かっているというのに、閉塞感を感じます。
相次ぐ凄惨な事件、過去最高を更新する自殺者。
経済界に目を転じると、倫理など無視したマネーゲームが繰り広げられています。
なんだかなあとは感じながらなんでだろうということがわからなかったので、この本を読んでなるほどって思いました。

数学者である著者が、これまで西洋の「論理」だけできてしまったため、世界が破綻しかかっていると警鐘を鳴らします。

「論理だけでは人間社会の問題は解決ができない」といい、その理由を4つあげています。
 1 論理の限界
 2 最も重要なことは論理では説明できない
 3 論理には出発点が必要
 4 論理は長くなりえない


日本に昔からある「情緒と形」を取り戻すことこそ大事なことだと著者は述べます。そのためには、本を読むこと、国語力を高めること。

共感する部分、奮起させられる部分も多く、元気がでる本でした


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January 09, 2006

サービスの本質

こんな時代だからだろうか、街にはあまたのマッサージ店がある。

サービス内容も値段もさまざまだ。

そんな中、お気に入りのマッサージ店がある。
たな・あいる

店名の『Tanah Air(タナ・アイル)』は、インドネシアの言葉で『ふるさと』を意味するそうだ。
ふるさとに立ち寄るような気持ちで立ち寄れる場所としたいという想いがこもっている。

基本理念として、次のように述べられている。

『マッサージ』という言葉は、人によってイメージの異なる曖昧な言葉です。
大きく二分するならば、『治療』と『癒し』に分かれるでしょう。
もちろんどちらも重要な要素でありますが、タナ・アイルは
『人を元気に・笑顔に・楽にする、人対人の、癒しの場』
を目指しています。

(中略)

つまり、我々が考えるサービス業の本質があるのです。
直にお客様の身体に触れ、
1対1でお客様をもてなし、
お客様の目を見ながら親身になって話をする。
そういう業態であるだけに、心からお客様を思いやる心、奉仕の心…
いわば『最高峰のサービス精神』ということを常に意識し、
これを基本理念としております。
 
~たな・あいるHPより~


マッサージの目的を「治療」と「癒し」と定義しているのは、
なるほどと感心させられた。
その上で「癒し」を表明し、その方法として、
心からお客様を思いやる心を重視している。

最高のサービスにとって「心」が重要なのだ。

待合室から、間接照明で照らされた石の廊下を通って、
和風で統一された個室に案内される。
基本理念で述べられているとおりで、
スタッフの方の一つ一つの言動も、
もちろんマッサージの内容も「心」がこもっている。
ここにくると本当に「癒される」。

マッサージに限らず、最近の店には「心」がこもっていないと
感じさせられることが多い気がする。
ところが、成功している店は例外なく笑顔に「心」がこもっている。

「癒し」はすべてのサービス業に共通する目的なのかもしれない。


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